2024.01.10 【電子部品総合特集】2023年ショーハイライト エレクトロニカチャイナ

併催展も含めてにぎわった

前回の倍増の11万人来場

 半導体・電子部品をはじめエレクトロニクス関連の世界的な見本市、エレクトロニカチャイナは7月、中国・上海で開かれた。

 前回は出展が約1100社、来場は約5万人だったところ、主催者によると今回は出展が1600社以上、3日間の合計の来場者も約11万人で、それぞれ5割増や、倍増以上にと伸長。「コロナ禍がほぼ収束する中、対面方式の場を通じて商談を進めたいという機運が高い」(出展社)ことをうかがわせた。

 日系企業では(現地法人を含む)、TDKや村田製作所、太陽誘電、ヒロセ電機、ニチコン、SMK、日本航空電子工業、オムロン、ケル、ルネサス、京セラなどが出展。海外勢も米アナログ・デバイセズや、スイスのSTマイクロエレクトロニクスなどを中心に積極的に訴求した。

 主催者は今回の同展でのキーワードとして、中国政府が力を入れる電気自動車(EV)を含む新エネルギー車やスマートカー、グリーンエネルギー、スマートファクトリー、IoTなどを挙げた。特に国産優先の政府の方針もあって、EVやその部品などサプライチェーンの企業が、新興を含めて多数参加したのが目を引いた。