2024.01.17 KDDIが大学で災害関連講話 能登半島地震での取り組み紹介 防災対策の重要性説く

大阪女学院大学での講話。阪神・淡路大震災の状況などを紹介する

 KDDI関西総支社は17日、大阪女学院大学(大阪市中央区、加藤映子学長)で、災害関連講話を実施した。講話では1年生約130人に対し、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の状況や、1日に発生した能登半島地震における同社の支援などを画像などで紹介。安否の確認手法なども交えて、防災対策の重要性を説いた。

 両者は、地域の防災力向上に向けた女性リーダー育成事業「地域防災女性ファシリテーター養成講座」に参加。このつながりから阪神・淡路大震災が発生した同日、加藤学長の講義の時間に、同社の災害関連講話を実施。学生向けの防災教育につなげる。

 講話では同社関西総支社管理部の岡田雅光担当が、29年前の阪神・淡路大震災の連絡手段に関する状況や、能登半島地震における同社の通信対策、避難所での支援の取り組みを映像や画像を交えて説明した。web171や各キャリアの伝言板など安否確認システムと、災害時の各種対策を披露した。

 同社は能登半島地震では、車載型基地局や船舶型基地局、スターリンク設置、充電BOX開設などの災害対策を実施している。関西総支社からも岡田担当らが現地入りして支援を行っていた。

 岡田担当は「本日は、当社が保有する賞味期限の近い災害時備蓄米を贈呈した。この備蓄米は水でもお湯でもお米が食べられる。工夫をして食べてほしい。今後は南海トラフ地震の発生も懸念される。日頃から災害に対する備えを心掛けてほしい」と訴えた。

 災害備蓄米は、約500人分を同大学に寄付。講話の前には130人に備蓄米を配ったほか贈呈式も実施した。残りの備蓄米は大学の備えなどに活用される予定だ。

(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)