2025.04.14 寝ながら使えるワイヤレスイヤホン登場 finalが快適な入眠体験を実現

ASMRを含めた音声コンテンツを楽しめるワイヤレスイヤホン

シリコン製のイヤーピースを本体まで包むことで外れにくくしたシリコン製のイヤーピースを本体まで包むことで外れにくくした

寝そべりながら音声コンテンツを楽しめる寝そべりながら音声コンテンツを楽しめる

 国内オーディオメーカーのfinal(ファイナル、川崎市)は18日、寝ながら使えるASMR(自律感覚絶頂反応)専用のワイヤレスイヤホン「ZE500 for ASMR」を発売する。入眠時に横になりながらラジオや配信、オーディオブックなどのコンテンツを快適に楽しめる。

 脳が心地よいと感じるASMRコンテンツの浸透に伴い、イヤホンの活用シーンも一段と広がる方向にある。同社広報担当者は「寝ながらASMRコンテンツを楽しみたいと考えるユーザーの需要に応えたい」と述べた。

 極小イヤホンとして定評のある「COTSUBU」シリーズでもASMR専用モデルを展開している。ただ、装着した状態で体を横にするとイヤホンに圧力がかかり壊れるリスクがあるため、就寝時の使用を推奨していなかったという。

 そこで今回、同シリーズとの比較で体積を約35%小さくし、耳へのフィット感を向上。イヤホンの先端に付けるシリコン製イヤーピースを音導管から本体まで覆うといった構造を取り入れた。

 耳の入り口で密閉する設計を採用したことも売りで、深く挿入しない。このため枕で耳を圧迫しても異物感をほとんど感じない上、寝ている間に姿勢を変えても外れにくいという。

 さらに長時間の装着にも配慮し、耳道内の圧力を調整。鼓膜への負担を和らげられるようにした。

 それ以外にも、多彩な工夫を散りばめた。専用アプリとの連携で、入眠を妨げないようタップ操作とガイダンス音声を無効にできるようにしたほか、独自の音響研究で培った知見を生かし、コンテンツを聴く際に没入感を得られるようにした。ライブ配信を試聴する際には、背景音楽のBGMから声が際立って聴こえ、話者の口元の動きが見えるかのような感覚を味わえるという。

 カラーは、ダークグレーとクリームの2色から選べる。充電ケース込みの場合、連続再生時間が最大18時間で、約2時間で満充電になる。水しぶきに耐える程度の防水性能も備える。

 公式ストアで9日から予約を始めており、税込み8980円。EC(電子商取引)サイト「Amazon」の公式ストアのほか、ヨドバシカメラをはじめ全国の家電量販店などでも扱う。