2025.04.24 ネットワーク事業を分社化、新会社7月に設立 富士通
新会社設立後の体制
富士通は24日、ネットワークプロダクト事業を分社化し、新会社「1FINITY(ワンフィニティ)」を7月1日付で設立すると発表した。時田隆仁社長CEO(最高経営責任者)は同日の会見で「昨年4月に設立したエフサステクノロジーズと同様、より専門性の高い経営体制を築くことで競争力を強化する」と語った。
新会社は、フォトニクスシステムやモバイルシステムなどのネットワークプロダクト事業を承継。光伝送機装置や高速通信規格5Gの基地局装置、次世代通信規格6Gの研究開発などを担うほか、関連グループ会社4社の機能も統合される予定だ。社員数は約1800人、グループ会社を含めると約4600人になる見込み。
富士通は2023年5月に公表した中期経営計画で、30年に向けたビジョンとして「デジタルサービスによってネットポジティブを実現するテクノロジーカンパニー」への変革を掲げている。時田社長は「持続的な成長と収益力の向上を図る中で、ネットワーク事業の独立性を高めることが戦略的に重要だ」と強調した。
新会社は「1(ONE)」と「INFINITY(無限)」を組み合わせた名称の通り、グローバル市場での統一的なブランド戦略を展開する方針。製品ブランド「1FINITY」と社名を一致させ、グローバル市場も視野に入れる。