2024.01.17 パナソニック、CESで「GREEN IMPACT」進展披露 カギは金融界などの広い参画

取材に答える上原氏

 パナソニックグループは、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を打ち出している。毎年のCESではその進捗を講演やブースでもアピールし、注目されている。今回の「CES2024」でも、プレスカンファレンスに登壇したパナソニック オペレーショナルエクセレンス執行役員(品質・環境担当)の上原宏敏氏らが、取り組みを訴求した。

 上原氏は「脱炭素を政府が掲げているが、目標達成には産業界が先頭に立つ」と指摘。「CO₂排出を削減しつつ、生活を豊かにする製品を提供する」と、いわば課題解決につながる製品を提供するという「二兎を追う」姿勢を強調した。

 取り上げた一つは、サーキュラーエコノミー。問題意識の背景には、脱炭素に取り組むだけではなく、サーキュラーエコノミーが重要という提起がある。より省資源でできる製品開発を、設計や素材の工夫などで実現する。

 そこで前面に出した一つは、自然由来の端材を使用したセルロースファイバー樹脂「kinari」。「開発中のものをアピールするのは、あまり例がないかもしれないが、取り組みを通じてパートナーを募りたい」との問題意識から前面に出された。

 ほかにもSTEMなど様々な取り組みも訴求。取り組みにはフィンテックなども含め金融界の参画も重要との認識を示した。

 (16日の電波新聞/電波新聞デジタル詳報しています)