2024.01.19 【LED照明特集】LED照明 トップが語る24年事業戦略 NVCライティングジャパン 森恒章取締役社長
森恒 社長
「おうち時間」をより快適・豊かに
昨年は、野球ではWBC、ラグビーではW杯と日本に元気をくれた明るい話題があった。また、私たちの暮らしもコロナ禍での行動制限がなくなり、マスクのない日常や、今までの生活様式を取り戻してきた。
一方、為替は円安基調が続き、生活用品や食料品においては値上げが継続され、今年も経済状況が上向くにはまだまだ不安材料が多く、先が見通せない。また、続くロシアのウクライナ侵攻が電気料金の値上げや電力需要逼迫(ひっぱく)に影響している。イスラエルとパレスチナの対立も国際的な社会情勢を不安定にする引き金となっており、私たちの暮らしはまだ落ち着きそうもない。
そのような状況下であるが、この数年のコロナ禍を経験した私たちは、日々の生活様式の意識を変化させてきたと考えている。それは旅行やレジャーも大事な時間だが、「おうち時間」を豊かに過ごすことも大切であるという意識となって定着していると感じている。
そうした中、当社は、「おうち時間」をより快適かつ豊かに過ごせる製品群を拡充させてきた。LEDシーリングライトでは、電気代高騰による省エネ機運の高まりを受けて、エネルギー消費効率を向上させた商品を発売。比較的使用時間の長い照明器具におけるエネルギー消費効率の改善は、電気代に対する家庭内の負担を抑えることができると考えている。LED電球に関しては、演色性を向上させた高付加価値ゾーンの商品を販売した。当社独自の光色や自然な色味の表現にこだわった。
今年は、「おうち時間」をより快適かつ豊かに過ごせる製品群をさらに拡充し、お客さまの期待に応える商品を発売していきたいと考えている。LEDシーリングライトは、環境への配慮や豊かな暮らしに貢献する、リビング以外でも使えるような空間演出型の商品を考えている。LED電球は、フィラメントタイプやセンサー付きなどのラインアップを拡充し、お客さまのニーズにきめ細やかに対応できる体制を整えたい。
今年もお客さまの暮らしに貢献し、住環境の改善を後押しできるメーカーとして新しい価値を創造、提供し続けていきたい。