2024.01.24 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド 釜屋電機 高付加価値な車載向け製品出展

高信頼性などを訴求する

 釜屋電機は、チップ抵抗器や回路保護部品をメインに製造販売。自社製造製品以外にも、グループ内の部品(コンデンサー、インダクターなど)を販売している。

 自動車分野に対し、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器のラインアップを推進。マレーシア工場拡張などを通じて、全社の車載向け生産能力も増強している。

 車載向け製品の品質確保を一層進めるため、民生向けとの差別化を図り、高信頼性を特長とする。

 抵抗器やコンデンサー、インダクター、保護部品など、受動部品全般も広く扱う。主な取り扱いブランドは、KAMAYA、WTC、日通工エレクトロニクス、エルナープリンテッドサーキット、松尾電機、双信電機、INPAQ、JOYIN、PDC。

 釜屋電機が出展するのは車載グレード 角板型チップ抵抗器・チップ抵抗ネットワーク。車載専用生産ラインで生産し、車載用と要求に基づいたトレーニングを受け、特別社内テストに合格した専用オペレーターだけが生産に関わる。

 高付加価値製品として出展するのは、角板形耐硫化チップ抵抗器。内部電極にバリアー層を設け、内部電極の硫化断線を抑制したタイプと特殊内部電極により、高い耐硫化性能を有したタイプを用意している。

 こうした製品を含め、▽車載向けに専用ラインを設け、作業環境をダスト低減化▽社内認定された車載専用ライン専門のオペレーターが生産に携わり、自動化も推進▽工程の問題に早期対応し、不良発生を最小限に抑制▽車載向け電子機器の規格「AEC-Q200」対応▽トレーサビリティーで、顧客要求に対応すべくシステム化・電子化し、品質システムはIATF16949の認証取得およびVDA6.3といった取り組みも展開する同社。今後も、高レベルの品質確保の徹底を訴求していく。