2020.04.06 東芝グループの事業所で新型コロナ初感染

 東芝は6日、昇降機の開発や製造などを手がける子会社、東芝エレベータの府中工場(東京都府中市)に勤務する同社請負業者の従業員1人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。東芝グループの事業所での感染確認は初めて。

 従業員は3月27日に発熱。医療機関への相談を経て、自宅療養を続けていたが、症状が改善しないことからPCR検査を受け、翌月5日に陽性と判明した。

 発症後は、職場に入場しておらず、他者への感染や製品へのウイルス付着などはないとの見解を保健所から得ているという。

 同工場は東芝の府中事業所内にある。感染者が働いていた同事業所内の建屋は6日から9日まで閉鎖。その間に消毒作業を行う。

 安全性を十分に確認した上で、10日以降に業務を再開する。感染者の出勤は停止し、自宅待機の期間中に健康状態を経過観察する。

 同社グループは今後とも、社内外への感染拡大の防止と従業員の安全確保に全力で努めたいとしている。(電波新聞紙面では4月7日付に掲載します)