2024.01.25 関西テレビの羽牟社長が新年会見 動画配信はファン獲得の重要ツール
動画配信の重要性を強調する羽牟社長
関西テレビ(カンテレ)の羽牟正一社長は25日の新年社長会見で当面の課題を説明、動画配信はカンテレのファン獲得のための重要なツールになっていると語った。昨年4月から隣接する大阪市営扇町公園の指定管理業者の構成員になっている点についても、「収益より社会貢献の意味合いが強い」と述べ、地域との連携を深めていく構えだ。
カンテレはインターネット利用の動画配信サービス「カンテレドーガ」を独自に運営、昨年7月配信本数を大幅に増やしてリニューアル。加入者数については公表していない。羽牟社長は動画配信用のプラットフォームを独自に運営していることについて「カンテレドーガは収益ビジネスを目標にしたカンテレと視聴者を結び付ける重要なメディアだ。カンテレのファンを増やすためのツールとして存在価値は大きい」とカンテレドーガを評価。
近年ネット上であいまいな情報が飛び交っている現状についても「信頼できる情報を流す。テレビメディアとしての役割は大きい」と述べ、性加害問題などタレントをめぐる報道の扱いなどについては「(報道が)行き過ぎないことが大事。だが報道番組であることも忘れない」と、事実のみ放送という立場は維持すべき、との姿勢を説明。
カンテレは大和リース大阪本店を代表者とする扇町公園の指定管理事業者の構成員。バリアフリーの設計などを考慮して今後公園をリメークする立場だが、羽牟社長は「公園のにぎわい創出を目標に事業を進めていきたい」と語り、イベントの企画などを通じて公園の盛り上がりを図っていく。