2024.02.19 医療現場のコミュニケーションを位置情報で円滑化 NTTコムが院内の働き方改革支援

500円玉サイズのビーコンとスマホアプリを活用する「LocoView」のデモンストレーション=19日、東京都千代田区

 病院内に設置した小型のビーコン(電波受発信器)とスマートフォンのアプリで医療スタッフや患者の位置情報を取得し、可視化する―。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は19日、そうした仕組みで医療現場の円滑なコミュニケーションを促すサービス「LocoView(ロコビュー)」の提供を始めたと発表した。さらに病院の勤怠管理に生かすことも可能で、4月から適用される「医師の働き方改革」を支援する取り組みとして、注目を集めそうだ。

 医療スタッフは今回の病院向けサービスを生かすことで、患者一人一人の位置情報をタイムリーにマップで把握。特定の患者を探す時間の短縮につなげられる。

 医療スタッフ同士で位置情報を確かめ合うことで、互いの業務状況を考慮しながら、効率的な業務連携も実現できる。マップで医師が診察室にいることが確認できた場合、「外来患者の対応中」と判断し、電話ではなくチャットを送信するといったシーンが想定される。

 加えて、メッセージ通知機能も用意。これまで患者は診察の待ち時間に待合室から離れることが難しい状況だったが、自身の順番が来た際にアプリ経由でメッセージを受信できるようにした。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)