2024.03.05 オランダの万博パビリオン地鎮祭 参加者、神式に戸惑うも無事に

式典後、記念撮影に応じるオランダと日本の関係者

 オランダの万博パビリオン地鎮祭が5日、大阪・夢洲の万博会場で行われた。式は外国パビリオンとして珍しい神式で行われたため、オランダ側出席者は刈初の儀(かりぞめのぎ)や鋤取の儀(すきとりのぎ)など、慣れない所作に戸惑った様子。それでも、神官に動きを事前に学んで式に臨んだ。

 オランダパビリオンのテーマは「コモングラウンド(共創の礎)」で、次世代の太陽を象徴する球体を建物の中心に組み込んだ設計。球体は誰もが持続的に利用可能なクリーンエネルギーを表現した。パビリオン建設には、さまざまなリサイクル可能な素材を使用、再利用を目指し、循環型社会を強調する。

 式典には、在大阪総領事館のマーク・カウパース総領事、設計を担当したRAUアーキテクツのトーマス・ラウ代表取締役、淺沼組の浅沼誠社長、運営側から日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長が出席した。

 式典後のあいさつでカウパース総領事は「パビリオンでは化石燃料に依存しない技術や、有害物質を出さない循環型の未来への可能性を紹介したい」と語った。

 今月中に着工し、完成は2025年3月。カウパース総領事は「絶対成功させたい」と意気込みを見せた。