2024.03.12 「自販機の巡回・補充経験をAIに」 ソフトバンクがクラウド型新サービス、並べる飲み物を需要予測

AIを活用した自販機サービス「Vendy」を搭載した自販機=12日、東京都港区

AIが最適な巡回ルートを自動で作成し、スマートフォンに表示されるAIが最適な巡回ルートを自動で作成し、スマートフォンに表示される

 社員の自動販売機の巡回・補充経験を人工知能(AI)の運用に応用――。ソフトバンクは12日、AIを活用して自動販売機の運用を最適化するクラウド型サービス「Vendy(ベンディ)」を開発したと発表した。飲料メーカーや自販機オペレーター向けに同日から提供を始めた。最適な商品配送の巡回ルートや品ぞろえをAIが自動で割り出し、業務時間の約1割削減と約5%の売上増につながると見込む。

 ベンディは、ソフトバンクが独自開発したAIアルゴリズムを使い、過去の売上や在庫情報といった自販機のデータと、巡回に伴う人件費や物流費などのコスト情報を分析して最適な巡回計画や商品ラインナップ(棚割り)を自動で生成する。AI分析機能に加え、自動生成された巡回計画や自販機の在庫状況などを確認できる管理画面と、自販機の遠隔管理やデータ収集に利用する機器を含めた通信機能の3つのサービスを一元的に提供できるのが特徴だ。

 サービス提供に向けては、ソフトバンク社員が早朝の自販機の巡回・補充などを行うトラックに同乗し、実際の業務を体験して課題を把握するなど現場の状況を理解した上で開発に当たった。

 また、キリンビバレッジと連携し、同社グループ会社が運営する自販機を対象に事前検証を行ったところ、自販機のオペレーションに関わる業務時間の約1割削減と約5%の売上増が見込まれた。キリンビバレッジは2024年10月以降からグループ会社が運営する自販機のオペレーションにベンディを順次導入し、25年9月までに全国約8万台の自販機へ拡大していく方針。

 ソフトバンクオペレーションデザイン事業推進部の松山誠部長は「所有する自販機の規模に関係なく、少ない台数でも提供できるよう、導入しやすい価格体系にした」と話した。

(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)