2024.03.12 ドイツのIKEA店舗に1000基の充電設備 EV向け、3年以内に設置

独MerはIKEAのドイツ国内店舗に1000基のEV用充電設備を設置する

 スウェーデンの家具大手IKEAが、ドイツ国内で展開する店舗に、3年以内に電気自動車(EV)用充電設備1000基を設置する。ドイツのシステムインテグレーターであるMer(メール)が2025年初頭から設置する予定だ。

 メールはドイツを拠点に欧州で事業展開している再生エネルギー供給業者の大手シュタットクラフトの子会社。世界市場で家具を販売するIKEAは22年、国際環境保護のNGO「クライメートグループ」が運営するイニシアティブ「EV+100」に参画。大型車両を40年までに100%EVまたは水素活用の燃料電池車(FCV)に転換させることを掲げている。

 今回、メールは、ドイツ国内のIKEA54店舗で顧客、従業員、配達用バン向け充電設備1000基を設置する。メールによると、ドイツの小売り分野で最大規模の充電網になるという。

 IKEAによると、設置される店舗はビーレフェルト、ブレーメン、ケムニッツ、フライブルク、カールスト、マンハイムの6都市が先行し、最初の充電設備は25年初めに利用可能となりそうだ。

 IKEAは店舗内の充電設備がどの程度の規模になるか明らかにしていないが、店舗数と合計の発注台数からの推計で、1店舗あたり2桁の台数が設置されることが予想される。

(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)