JX金属が日立事業所銅箔製造部仕上圧延工場（茨城県日立市）を完成させ、13日に竣工式を開催した。総額160億円規模を投資。4月に稼働し、スマートフォン部品などで需要が高い圧延銅箔の生産能力を、2024年度下期に20年度比で25％増強する。

　隣接の工場と合わせ銅箔の圧延と粗化処理を一貫で行うのは「世界でもここだけ」（百野修機能材料事業部長）という。

　圧延処理は従来、倉見工場（神奈川県寒川町）で行ってきたが、新工場の稼働でリスクを分散させ、事業継続計画（BCP）にも対応する狙いだ。さらなる需要増を見込み、新工場には圧延機を増設できるスペースもある。

（後日電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）