2024.03.06 JX金属、ひたちなか新工場の投資計画見直し 半導体材料は増強
ひたちなか新工場で生産予定の半導体用スパッタリングターゲット
JX金属は6日、茨城県ひたちなか市で建設工事を進めている「ひたちなか新工場(仮称)」の投資計画を一部変更すると発表した。ひたちなか新工場で検討していた圧延銅箔・高機能銅合金条への投資を見送る。投資総額は、当初計画の約2000億円規模から約1500億円規模となる見込みだが、半導体分野の伸長に応じさらなる投資も検討していく。
新工場では、将来的に需要の拡大が見込まれ、収益性も高い半導体用スパッタリングターゲットを中心とした半導体材料を増強することも決めた。試運転開始は従来の計画通り2025年度中を目指しており、人員規模は最終的に500人以上となる予定。
今回の投資計画見直しは、昨年9月の台風13号で被害を受けた日立事業所(茨城県日立市)の復旧に向けた検討を契機とし、直近の各製品における必要性を踏まえて改めて精査した結果、判断したもの。同社は、22年3月16日付で、ひたちなか市に大規模用地を取得し、先端素材分野における新たな中核拠点の建設を発表していた。
(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)