2024.03.14 「A2Wの普及と電動化が鍵」 パナソニックHDの楠見グループCEO、欧州の脱炭素戦略示す

欧州の脱炭素戦略を説明する楠見グループCEO

 ヒートポンプ式暖房機器(A2W)の普及と電動化がエネルギー需給構造の変革において極めて重要―。パナソニックホールディングス(HD)の楠見雄規グループCEOは13日(現地時間)、イタリア・ミラノで開いた会見で、欧州の脱炭素化に向けた取り組みではA2Wの普及拡大が鍵を握るとの考えを示した。

 同社は2022年、50年までに二酸化炭素(CO₂)排出量3億トン以上の削減を目指す長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を発表。この中で示すCO₂排出量3億トン削減という数字は、世界総排出量の1%に相当する。それを実現する上で重要な役割を果たすのがA2Wとの認識だ。

 欧州委員会がヒートポンプ式暖房機器を27年までに1000万台導入する目標を掲げるなど、欧州では脱炭素化を目指す取り組みが加速している。そのような中、楠見CEOは、欧州でA2Wの普及と電動化の重要性を指摘。エネルギーの需給構造を変革する上で「私たちにとっても大きな課題となる」と力を込めた。

(15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)