2024.03.19 韓国に新工場、東京応化が半導体材料増強 国内にも相次ぎ投資
熊本県菊池市の新工場建設予定地
東京応化工業が、半導体製造に使うフォトレジストの新工場を韓国に建設する。国内では、熊本県菊池市に高純度化学薬品を製造する新工場を建設中であるほか、郡山工場(福島県郡山市)に国内最大のフォトレジスト製造棟も立ち上げる。半導体需要の高まりを受け、製造に必要な材料の増産投資を加速している。
同社の連結子会社である韓国TOK尖端材料(TOKAM、仁川広域市)が韓国京畿道平澤市に工場用地を取得する。2027年に着工し、28年の操業開始を予定。土地面積は5万5560平方メートルで、取得価格は約31億円。
TOKAMは、フォトレジストの研究開発・製造・販売拠点として12年に設立。東京応化の韓国事業の拡大をけん引し、韓国向け売上高は2023年12月期で全体の約13%を占めるまでになっている。
東京応化は、フォトレジストなど半導体材料の戦略的投資を加速している。熊本県菊池市の新工場は24年度上期の竣工、25年度上期の稼働を予定。郡山工場の新棟は24年度下期に着工し、26年度下期の稼働を予定する。
(21日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)