2024.03.22 石川県小松市で自動運転バスの通年運行を開始 駅と空港のアクセス向上

小松駅と小松空港を直通

 石川県小松市、BOLDLY(ボードリー)、ティアフォー、アイサンテクノロジー、損害保険ジャパンは9日、JR小松駅と小松空港を直通する公道で自動運転EVバスの通年運行を開始した。

 走行距離は、片道約4.4キロで所要時間は約15分間。走行速度は最高時速35キロ。途中の停留所なし。運賃は大人280円、小児140円。

 運行本数は小松駅発が1日6便、空港発が5便の予定。

  5者は、 北陸新幹線小松駅の開業に合わせて JR小松駅・小松空港間のさらなるアクセス向上を図るため、2022年8月3日に、自動運転バスの通年運行の社会実装を軸とした連携協定を締結した。同ルートでは、損保ジャパンによる自動運転リスクアセスメントやアイサンテクノロジーによる高精度3次元地図データの作成を事前に行った上で、ティアフォー製の自動運転バス「Minibus」を用いて、 ティアフォーが開発を主導する自動運転ソフトウエア「Autoware(オートウエア)」による自動走行や、BOLDLYが提供する自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使った遠隔監視を実施した。

 過去の交通事故発生状況や信号機、運転速度といった交通環境に関するデータを基に走行ルートの安全性を評価するとともに、 通信を用いて信号機の色などの情報を自動運転バスに提供し、その情報を基に自動運転バスが交差点での停止・通過を自動で判断する。交差点では、周囲に設置した 人工知能(AI)カメラやセンサーによって対向車や歩行者などの状況を把握し、右折する自動運転バスに対して進行・停止の指示を行う。

(25日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)