2024.03.26 【電子部品メーカー/商社 大中華圏拠点特集】東莞昭和電子有限公司 SMK 住設用リモコン製造の自動化に力

東莞工場の外観

長島 総経理長島 総経理

 SMKの東莞工場(東莞市)は、自動化・省力化の推進により、付加価値の高いモノづくりを展開。新規製品や新規顧客拡大も進展している。工場機能の見直しやスペースの有効活用による効率化も追求している。

 東莞工場「東莞昭和電子有限公司」(長島広和総経理)は、リモコンや操作ユニットを主力に、ジャック/コネクター、スイッチなどを製造。プレス、成形をはじめ、金型・自動機の設計・製作、印刷、製品設計などのファンクションを備え、付加価値の高い生産活動と顧客サービスを行う。従業員数は約1200人。

 2023年度(24年3月期)の工場売り上げは、操作ユニットでの顧客在庫調整などが響き減収の見込みだが、主力のリモコンはエアコンや住宅設備用を中心に計画通り堅調に推移している。「住宅設備用リモコンでも自動機生産を開始し、顧客から評価されている。来期も住設用リモコン新製品の自動化に力を入れる。手組み生産していたジャックも自動機開発を完了し、承認作業を進めている」(長島総経理)。

 中国顧客向けビジネスでは、車載バッテリー用ワイヤ・ツー・ボードコネクターの量産体制が24年5月までに確立される見通し。「中国はEV市場が活況なため、深圳の営業部門と協力しながら提案活動を進める」(長島総経理)。

 同工場の強みは、金型から成型、プレスの内製、自動機設計までの一貫体制。現地設計した自動機によるリモコンの自動化生産を行うとともに、これらの自動化設備を他工場に移管するなど、製造のマザー工場としての役割を担っている。また、生産スペースの有効活用のため、東莞第一工場のめっき工程を23年9月までに廃止して外注に移管。空いたスペースに第2工場にあった倉庫を移設した。

 長島総経理は24年度に向けた展開について、「既存のビジネスに加え、新規のビジネスでの積み上げを重視し、特にEV関係をはじめとする中華圏顧客向けの新しいビジネス獲得に注力する。製造面では、工程改善による生産量アップを目指す」と話す。