2024.03.29 【業務用無線特集】JVCケンウッド デジタル簡易無線機、過酷条件下でも運用可能
業務無線登録局(3R、3T)用無線機「TPZ-D563BTE/D563E」
JVCケンウッドは、デジタル簡易無線機のラインアップに免許局(3B)用「TCP-D261BT/D261」と登録局(3R、3T)用の「TPZ-D563BTE/D563E」を販売。TPZ-D563BTE/D563Eは制度改正対応で新82chが使用可能。
両機種とも本体とバッテリーに抗菌・抗ウイルス加工をし、ISO22196規格に基づく抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得。それらの効果を高め、内部デジタル音声処理で、マスク着用時の音声を聴きとりやすくする機能も装備。
また、米軍用規格「MIL-STD」の11項目に加え、IP54、55、67、68の防塵(じん)・防水性能に適合。劣悪な使用環境にも対応。筐体(きょうたい)表面のシボ樹脂加工で長期間使用による傷も目立たない。
同シリーズは、オート・チャンネル・セレクト(ACS)機能を強化した。特定の通信グループに振り分け、特定グループ内の空きチャンネルをスキャン可能なグループACS機能、セカンドPTTでもグループACS運用が可能なデュアルグループACS機能を追加。
さらに免許局(3B)用のTCP-D261BTと登録局(3R、3T)用のTPZ-D563BTEにはブルートゥースを搭載しており、別売のPTT付きワイヤレスヘッドセット「KHS-55BT」を使った快適なワイヤレス運用が可能。
また、同社は現在、防爆・粉塵対応の無線機として、業務無線免許局(SR)用のVHF帯機「NX-230EX FT」、同UHF帯用「NX-330EX FT」を持つ。デジタル簡易無線免許局(3B)用には「NX-330EX CT」がある。特に同対応の3B無線機は同社のみの販売。同シリーズでは、ほかに個別やグループ、一斉による選択呼び出し機能に対応。
また、緊急機能を備え、設定で緊急ボタン、モーションセンサー、ローンワーカーの各機能に対応。
デジタル簡易無線市場は、昨年6月の制度改正により登録局(3R、3T)の周波数が62ch増加。免許局(3B)では、周波数の10ch増加や中継局許可が予定される。同社はこれらにより、活気づいた市場に引き続き注力していく。