2024.03.29 【業務用無線特集】アイコム IPフォンアプリなど関連商品充実

「IP200APP」(左)と「VP-2100」

 アイコムは、IP関連商品のラインアップを充実している。1月には同社のIP電話システム「telelink」に対応するIPフォンアプリ「IP200APP」をリリース。

 また、固定電話向けの多機能卓上型IPフォン「VP-2100」を発売。以前から発売していたモバイルIPフォンの「IP200H」「IP210H」なども含め機種を拡充。幅広い業種や職場に対応する。

 IP200APPは、iOS端末/Android端末に対応する法人向けのスマートフォン用アプリ。スマホからオフィスの内線の「03」や「06」などの番号から始まる0ABJ番号の外線の送受信が可能。また、複数の端末に同時に一斉連絡をするトランシーバー機能も備えた。同社製IPトランシーバーとも通話が可能だ。

 VP-2100は、外線/内線電話の発信・着信だけでなく、保留・転送などビジネスフォンとしての機能を搭載。PTTボタン(送信ボタン)を装備しており、押すだけであらかじめ設定したtelelinkシリーズの端末に一斉連絡をすることができる。16文字×7行の漢字表示も可能な大型液晶ディスプレーなどを装備。

 IEEE802.3atに準拠したPoEに対応しLANケーブル1本で接続と給電ができるなど使用環境に合わせて自由度の高い設置に対応する。

 同社は2月中旬に東京ビッグサイトで開催された「国際ホテル・レストラン・ショー2024」に出展。両商品を展示したが、インバウンド需要の高まりで設備投資が続くホテルや飲食業界から反響があったという。設備投資額を抑えることができることやトランシーバーと連携できるシステムとして注目を集めた。

 今後も展示会などでのアピールを強化する。

 4月12、13日に大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される「ジャンボびっくり見本市」にも出展。両商品を含めた各種製品を出展し、製品群を提案する。