2024.04.02 「EVのF1」 ヤマハ発動機とローラカーズが提携、パワートレイン共同開発へ

共同開発するパワートレイン搭載レーシングカーのイメージ

東京都内で会見した(一番左がヤマハ発動機の丸山常務)東京都内で会見した(一番左がヤマハ発動機の丸山常務)

 ヤマハ発動機と英国の老舗レーシングカーメーカーのローラカーズが、「フォーミュラE」(FE)規格のパワートレイン(動力ユニット)の共同開発と供給で提携した。両社は世界最高峰の電気自動車(EV)レース「FE」を通じ、最先端の電動技術の開発に取り組む。

 フォーミュラEは、排気ガスを出さないEVで走行する国際レース。「EVのF1」とも呼ばれる。2019年4月に第1回が始まり、今年3月30日に国内初のレース「東京E-Prix」が東京都江東区で行われた。

 両社はレースに先立つ3月28日に東京都内で会見。ローラが手掛ける車体パッケージとパワートレインを組み合わせ、25年から参戦チームに向け供給を開始することを明らかにした。

 ヤマハ発動機の丸山平二常務執行役員は「当社は50年までにカーボンニュートラル達成をめざしている。フォーミュラEを通じて、より高度なエネルギーマネジメント技術を修得し、全社、全事業で電動技術の底上げに結び付けたい」と語った。

 今回のフォーミュラEは東京ビッグサイト周辺の特設コース(1周約2.6キロメートル)で行われ、コースの約半分は公道だった。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)