2024.04.09 drupa2024、8年ぶりの開催 コニカミノルタと京セラドキュメントが出展

 5月末から世界最大規模の印刷・メディア産業展「drupa2024」が、ヨーロッパで開催されるのに合わせ、日本の事務機メーカー各社も出展を計画する。このほど、コニカミノルタと京セラドキュメントソリューションズが相次ぎ、出展計画を発表した。コニカミノルタは、次世代デジタル印刷機を初出展するとともに、印刷工程の自動化などを提案。京セラドキュメントソリューションズは、今年発売予定の新製品を初公開する。

各社出展見込む

 drupa2024は、ドイツ・デュッセルドルフで5月28日から6月7日まで開催される。4年ごとに開催されてきたが、コロナ禍で前回が中止となり、今回は8年ぶりの開催となる。キヤノン、富士フイルムグループ、リコー、エプソンなど各社も出展が見込まれる。

コニカミノルタは、好評KM-1eをさらに強化した新機種を公開予定

 コニカミノルタは、業界最大規模となる2400平方メートルのブースで出展する。テーマは「See the Potential in the Future of Print」。長年培った独自の技術とノウハウを最大限に活用し、印刷会社の将来像を提案する。同社では「印刷工程の自動化・省力化を推進し、スループットを最大化、高いパフォーマンスを実現できる各種の支援機能などを提案」する。

 出展製品では、2016年の発売以来、世界で高く評価されてきた各種印刷用紙やPVCプラスチックなどさまざまな印刷用途に使用されているAccurioJet KM-1/KM-1eの品質と機能をさらに強化した最上位機種AccurioJet 60000を初出展する。同機は、6000枚/時の高生産性と自動化・省力化を向上させたスループット最大化に加え、HS-UVインク使用により、オフセット印刷に迫る高画質・艶感などを実現する。

 このほか、印刷・加飾・後加工の統合生産システムAlphaJET(MGI社と共同出展)、印刷ワークフロー全体の効率化、幅広い用途に広がるインクジェットヘッド技術などを公開する。

京セラドキュメントソリューションズは、新製品「TASKalfa Pro 55000c」を公開

 京セラドキュメントソリューションズは「Small footprint,big potential」をコンセプトに、京セラグループのインクジェット技術の総合力を訴求する。

 ヨーロッパ初公開となる今年発売予定の新製品「TASKalfa Pro 55000c」を中心に、商業用インクジェットプリンターの実機展示・デモンストレーションを行う。また、現在好評発売中の商業用インクジェットプリンター「TASKalfa Pro5000c」による多様化する印刷ニーズへの対応をサポートするソリューションや、インクジェット捺染プリンター「FOREARTH(フォアレス)」で印刷した生地サンプルを紹介する。