2024.04.11 ダイキン工業、夏前にエアコン試運転をキャンペーンで呼びかける
ダイキン工業は、夏本番を迎える前にエアコンの試運転を勧める「スイッチオン!キャンペーン」を今年も実施する。同社では業界に先駆け2016年から開始し、今年で9回目となる。本格的にエアコンが使われ始める7月ごろになると、エアコン業界には点検や買い替えなどの依頼が集中して、修理や設置工事に通常よりも多くの時間を要する場合もある。早めの試運転実施により、夏場に安心して使えるよう準備を呼びかける。
エアコンの試運転は、夏を快適に過ごすためにとどまらず、熱中症予防の観点からも重要だ。例年、65歳以上の高齢者を中心に多くの人が熱中症で救急搬送され、近年では北海道や東北地方など、比較的涼しい地域でも救急搬送者数が増加している。
熱中症による死亡者が1000人を超える年も増え、政府もエアコンの適切な使用を呼びかけている。
同社では試運転を行うのに適した時期やタイミングを分かりやすく提案できる目安として、23年から「夏のエアコン試運転指数」「夏のエアコン試運転前線」を公開している。
エアコン試運転指数では、気温23~25度を「最適な時期」として、21~22度を最適に次ぐ「適した時期」、20度以下を「不向き」としている。
また、気温が26度を超えた場合、熱中症の心配も出てくることから、急いで実施してもらうことを促す。暑さが本格化する前の4~6月前半の間を目安に、エアコン試運転指数の高い日を選び試運転実施を勧める。
夏のエアコン試運転前線は、全国各地域でエアコン試運転指数が高まると思われる予想日を表すもので、エアコン試運転指数が高く、より効果的な試運転ができると考えられる気温25度の日がいつごろくるかを「桜開花前線」のように予想し、計画的な試運転の実施日を知らせる。
24年版によると、今年の試運転前線は4月上旬に那覇に上陸し、4月中旬には九州・中四国から太平洋沿岸地域へ、その後本州を北上し、5月後半に札幌へ到達する予想となっている。既に地域によっては25度以上の日もあり、早めの試運転を呼びかけている。(12日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)