2024.04.17 IIJがPaloAltoの認定パートナーに サービス基盤の相互接続実現 アジア・太平洋地域で初

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、Palo Alto Networks(米国カリフォルニア州)が提供するクラウド型セキュリティープラットフォーム「Prisma Access」の「sp Interconnect」パートナーにアジア・太平洋地域で初めて認定され、4月からPrisma AccessとIIJバックボーンを相互接続する新機能の提供を開始した。

 sp Interconnectは、Palo Alto Networksがネットワークサービスプロバイダー向けに提供するパートナープログラムで、Prisma Accessとサービスプロバイダー側のサービス基盤の相互接続を実現する。これにより、今後IIJグループからPrisma Accessを購入し利用するユーザーは、IIJが運用する国内最大級かつ信頼性の高いバックボーンからのインターネット接続が可能になる。

 クラウド利用の拡大やテレワークの普及などを背景にユーザーの働き方が大きく変わり、ネットワークとセキュリティーを統合し、クラウドサービスとして提供するSASE(セキュア アクセス サービス エッジ)製品の需要が増加している。中でもPrisma Accessはグローバルに事業展開する大企業を中心に導入が進んでいる。

 Prisma Accessは、海外クラウド事業者の設備上でサービスが提供されており、通常は海外クラウド事業者のバックボーンからインターネット接続が行われるが、日本国内のお客を中心に自国のISPによる接続サービスの提供を求める声が多い。

 また、通信トラブルの発生時には海外クラウド事業者を介しての障害の切り分けや原因調査が必要になることから、問題解決までに時間がかかる課題もあった。

 IIJグループは、2020年から4年連続でPalo alto Networksの〝SASE Partner of the Year〟を受賞するなど、Prisma Accessの提供、サポート実績が高く評価されている。

 今回、さらにsp Interconnectに対応したことで、Prisma AccessからIIJバックボーンを経由して安定した品質でインターネットへの接続が実現できるほか、障害時にも迅速な原因調査・解決ができるようになる。