2024.04.25 人と同じように車を操作 ドライブロボットが国際的デザイン賞 明電舎
「ロボットアクチュエータ」(左)と「操作盤」
明電舎が製造・販売する車両自動運転装置「ドライブロボット TYPE-i RBT-2020」が、国際的に権威のあるデザイン賞として知られるiFデザイン賞2024(主催=インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー)を受賞した。シャシーダイナモメーター上で完成車両の自動運転を行う同装置が、デザイン関連の賞を受賞するのは3例目。
ドライブロボットは、運転席に設置する「ロボットアクチュエータ」と「操作盤」で構成されている。車両のアクセル、クラッチ、ミッション、ブレーキ、イグニッションキーを人と同じように操作することで、任意の試験走行パターンを運転できる。
使用素材と構造の最適化でロボットアクチュエータの総重量を従来の70キログラムから22キログラムまで軽量化。分割構造を取り入れ、パーツ単位ではそれぞれ8キログラム以下を実現した。
ロボットアクチュエータの固定と同時に電気配線の接続が完了する方式を採用。工具レスで3点を固定するだけで設置できるので作業者の習熟度に依存せず、ズレによる試験の再現性低下を防げる。
自動車業界では近年、開発の高速化や技術の複雑化によって、試験におけるドライバーの運転時間の増加や運転精度へのハイレベルな要求が課題となっており、それに対応するためドライブロボットの需要が高まっている。