2024.04.26 【春のヘッドフォン祭特集】オーディオテクニカ 木のポータブルヘッドホン展示 世界で300台の限定生産

世界300台限定生産のATH-WB LTD

 オーディオテクニカは、きょう26日から世界300台の限定生産で発売する有線(アナログ)接続の木のポータブルヘッドホン「ATH-WB LTD」を中心に、木のヘッドホンでフレイムメイプル材を使った「同-WP900」、黒檀(こくたん)を使った「同-AWKT」、アサダ桜を使った「同-AWAS」を展示する。

 WB LTDは、2022年に60周年記念モデルとして発売した木のワイヤレスヘッドホン「同-WB2022」のウッドハウジングはそのままに、アナログ接続専用にチューニングした。音質は「暖かく晴れやかな、どこまでも透明なサウンド。」をうたう。

 WB2022は、ワイヤレスで高音質を追求したモデルとして発売したが、アナログ接続のモデルを希望する人が数多くいたことから、今回WB LTDとして発売することにしたという。LTDは2022と同様に弦楽器で使われる無垢(むく)のフレイムメイプル材、ウォルナット材、マホガニー材を組み合わせた3層構造のハウジングを採用し、加工から塗装までを日本のギターメーカー・フジゲンが手掛けている。

 内部はアナログ接続向けに作り直し、WB2022で初採用した45ミリメートルHDドライバーを専用チューニングするとともにハウジング全体の構造も見直して、表現力豊かな再生音を実現した。独自設計と製法の振動板で、全帯域で広大な音場とボーカルや楽器の繊細な音色が楽しめる。フレームは専用設計のアルミニウム削り出しで不要な共振も抑えた。

 イヤパッドとヘッドバンドは耐久性と肌触りを両立した羊革を使うとともに、独自のジョイント設計で装着感も高めた。φ4.4ミリメートル5極プラグを採用した両出し1.2メートルバランスケーブルと、φ3.5ミリメートルステレオミニプラグの1.2メートルコード、φ6.3ミリメートルの変換アダプターも付属しており、あらゆる機器へ接続できる。

 価格は税込み28万6000円。

 同社は1996年から木のヘッドホンを継続して開発し発売してきた。春のヘッドフォン祭 2024の会場で木の4製品が試聴できる。