2024.04.26 JVCケンウッド、3月期連結は事業益過去最高

 JVCケンウッドの2024年3月期連結決算はは、米国で無線システムの販売が好調だったことなどから、本業のもうけを示す事業利益が24.5%増と大幅に伸び、過去最高益を更新した。中期経営計画の初年度目標も上回り、最終年度の2025年度の売り上げ、事業利益を上方修正した。

 好調な無線システムを含む事業部門は、売り上げが937億5500万円と前期比25.6%増え、事業利益も1.5倍に拡大した。

 自動車向けも海外OEM(相手先ブランドによる製造)が伸びた。事業縮小を決めた業務用カメラなどのリソースは今後、成長事業と位置付ける無線システムや海外OEMへとシフトさせていく。

 宮本昌俊専務執行役員最高財務責任者(CFO)は、オンライン会見で中計に触れ、「売り上げ、利益をさらに増やせる見込みを立てている」と強調。25年度で売り上げ3800億円、事業利益220億円の達成を掲げた。