2024.05.01 NECプラットフォームズ、関東最大級の「電波暗室」新設 超短波からミリ波まで測定可能

新電波暗室の内部

幅4メートル、高さ5メートルの大型開口部幅4メートル、高さ5メートルの大型開口部

電波暗室の外観電波暗室の外観

電波暗室内の評価室電波暗室内の評価室

 NECグループのハードウエア開発を担うNECプラットフォームズは、グループで唯一アンテナ関連機器を生産する那須事業所(栃木県那須塩原市)に、関東近郊で最大規模の大型電波暗室を新設した。

 指向性パターンや定在波反射など仕様通りの性能が出ているか正確に測定・評価をするため、干渉やノイズのなくした施設が電波暗室だ。同事業所には既に3室が設置されているが、無線通信の高度化や高周波数帯に対応するため新たに大型の電波暗室を整備した。

 新電波暗室は、天井と壁、床の6面に電波吸収材を設置し電磁波の反射を抑え、高精度な測定を可能にした。測定距離30メートルを確保し、超短波からミリ波までの周波数に対応。

 担当者は「大型電波暗室を活用し、高度化・高機能化するアンテナの開発の効率化を図っていきたい。屋内の施設のため天候リスクが回避でき、生産性の向上も期待できる」と話した。(2日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)