2020.05.14 【電波時評】コロナ禍で創業者の言葉が響く

 創業者の言葉は、示唆に富んでいる。コロナ禍で先行きが見通せない今だから、余計心に響く。

 1月に死去したロームの佐藤研一郎氏は、05年12月のインタビューで「白い絹ができたのに、特徴も説明せずに黄色い絹の値段で売ってしまう。絹を乗せてきたラクダの餌代も出ず、帰れなくなってしまう。白い絹には白い絹のマーケティングがある」「営業の一番の仕事は、売上げを上げるのではなく、利益を上げること。売上げを上げるのは技術、製造の仕事だ」と話し...  (つづく)