2024.05.09 横浜に半導体開発拠点 機能を集約、横ぐし連携へ 旭化成エレ

オーディオICブランド「VELVET SOUND」を体験できるオーディオルーム

新たな研究開発拠点の外観イメージ新たな研究開発拠点の外観イメージ

 旭化成エレクトロニクス(AKM、東京都千代田区)が、半導体の新たな研究開発拠点を横浜市港北区に6月14日に開設する。これまで東京、神奈川の2カ所で行っていた技術開発の機能を集約し、多様な事業や技術を横断したソリューション開発を加速する狙いだ。

 開設するのは「AKM Co-creation & Technologyセンター」。化合物半導体技術やアナログ/デジタル混載技術を特徴とするさまざまなセンシングデバイスのほか、高度なICの設計・研究開発を行う。社外パートナーとの連携も強化していく。

 来客エリアには、顧客や社外パートナーとの共創を加速するアイデア創造空間を整備。「PoC(概念実証)デモエリア」では、新事業創出を目的に同社技術を使い、アイデアを具現化したデモ機を展示する。

 「オーディオルーム」は、同社のオーディオICブランド「VEⅬVET SOUND」の理念である「まるで、そこにいるかのような」音を体験できる試聴環境を整える。「VEⅬVET SOUND」製品群の試聴テストを実施し、得られた社内やカスタマーからの評価結果を製品の改良に活かしていく。最新型のハイエンドD/Aコンバーター(DAC)をはじめ、同社のオーディオソリューションを試聴でき、オーディオ機器メーカーをはじめとしたさまざまな顧客の音作りをサポートする。

 「デモ用自動車展示エリア」ではデモ車両を常設展示。オーディオ空間デザインソリューション「VEⅬVET SOUND for Cars」をはじめ、高速走行時などの静粛性を高めるアクティブロードノイズキャンセル(ARNC)、ハンズフリー通話システム、大型車などで車内コミュニケーションを容易にするインカーコミュニケーション(ICC)、EV(電気自動車)でも疑似的なエンジン音を楽しめるエンジンサウンドクリエイターなどを体験できるようにする。

(後日電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)