2024.05.14 カシオ計算機、3月期連結は2%増収・9%減益

 カシオ計算機の2024年3月期連結決算は前期比1.9%増収となったが、営業利益は同21.8%減、最終利益は同8.9%減だった。

 時計事業は中国市場の回復の遅れなどがあったが全体は緩やかな回復傾向で増収となったほか、関数電卓が伸びたEdTech事業も増収だった。一方、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり需要の反動が続くサウンド事業や、ハンディーターミナルや電子レジスターのシステム事業は減収だった。

 今期は同2.3%増収、営業利益同12.6%増を目指す。最終利益は同16.0%減の見通し。14日会見した執行役員の田村誠治IR・財務戦略担当は「課題事業のさらなる構造改革を進め収益体質に改善していく」と述べた。