2024.05.15 荒川化学、3月期連結は減収
荒川化学工業の2024年3月期連結決算は、機能性コーティング、粘接着・バイオマス、ファイン・エレクトロニクスなど主力製品の販売が低調に推移し収益に大きく影響し、減収だった。2023年度は連結子会社千葉アルコン製造の原価償却費負担が収益を押し下げた。
機能性コーティング事業はスマートフォンやディスプレー関連で在庫調整は一巡し、需要回復の兆し。しかし印刷インキ用樹脂は出版分野の市場縮小で、売上高は前期比5%減の149億円。
製紙・環境事業は段ボール原紙など板紙の国内需要が低調、しかし海外での板紙向け紙力増強剤が堅調。売上高は同0.6%増の211億円。
粘接着・バイオマス事業はロジンや石化原料の価格上昇に加え、販売低調が売上高に影響、同16%減の251億円だった。
ファイン・エレクトロニクス事業はファインケミカル製品や精密研磨剤、精密部品洗浄材が低調。売上高は同13%減の110億円。