2024.05.22 【次世代自動車用部品・材料特集】北陸電気工業 チップ抵抗器などCASE領域拡大に注力
耐アーク性チップヒューズ
北陸電気工業は、自動車分野での事業拡大を成長戦略の一つに位置付け、チップ抵抗器からセンサー、モジュールまで多彩な製品を供給。特にCASE領域拡大に努めている。
耐アーク性チップヒューズ「AFCL16-132」は、独自の素材、構造で強力なアーク抑制特性を実現した速断タイプのチップヒューズ。1608サイズながら定格電圧75Vと高電圧。優れた耐アーク性能により過電流・過電圧印加時でも溶断時の発煙・発火の危険性が極めて少ない。高電圧が加わる二次側回路保護や、小型・低コストが必要なセンサー回路の過電流・過電圧保護に最適。
抵抗器は車載用に高信頼性の高付加価値品が伸長。耐サージ高電力チップ抵抗器「PCRシリーズ」はエンジン制御回路などに最適。既存の1608、2012サイズに1005と3216サイズを追加。耐硫化チップ抵抗器「CRS」は特殊な保護材料を使用し耐硫化特性に優れる。
センサーはカーエアコン向け湿度センサーで豊富な実績を持つ。モジュールは車載蓄電池用BMSモジュールアセンブリーで実績を拡大している。
プリント配線板は、メーターパネル用基板、摺動抵抗基板、ペーストスルーホール基板などの技術で車載機器から電装関連まで柔軟に対応。プリント配線板基材は、FR-1、CEM3に加え、FR-4にも対応範囲を拡大。フェニックスソリューションからの委託による「タイヤタグ」製造も行う。