2024.06.26 【COMNEXT特集】ミハル通信 「ELL Lite」展示 トヨタと共同でロボット遠隔操縦をデモ

極超低遅延4K/2K映像・音声伝送システム「ELL Lite」

ELL8Kエンコーダー「MENC-ELL8KRA-3JE」ELL8Kエンコーダー「MENC-ELL8KRA-3JE」

 ミハル通信は、世界最高水準の極超低遅延4K/2K映像・音声伝送システム「ELL Lite」のデモ展示とともに、8K極超低遅延映像圧縮伝送システムのELL8Kエンコーダー「MENC-ELL8KRA-3JE」とELL8Kデコーダー「MDEC-ELL8K-2JE」のELLシステムを訴求する。

 ELL(Extreme Low Latency)は、同社が開発した世界最高水準の極超低遅延映像・音声伝送システム。同社は2018年からELLシステム「ELL8Kエンコーダー」を開発し、これまでさまざまな実証実験を行っており、低遅延・高画質など性能が高く評価されている。

 ELL LiteはネットワークオーディオプロトコルのDanteとMADIのプロオーディオインターフェースを実装しており、非圧縮音声を極超低遅延で伝送することが可能。Danteを使う場合は、ホールなどの会場にあるPA卓から多チャンネル音声を1本のイーサネットケーブルでELL Liteに入力してエンコードすることができる。

 会場では、トヨタ自動車の未来創生センターが開発した生活支援ロボット(テレプレゼンスバージョン)と、同社のELLシステムを使用した、ロボット遠隔操縦のデモンストレーションを行う。

 トヨタ自動車の未来創生センターが開発した次世代のロボット遠隔操縦技術を使用して、東京ビッグサイトの同社ブースと約40キロメートル離れた鎌倉本社をネットワークでつなぎ、鎌倉本社に設置したロボットを、東京ビッグサイトの同社ブースからコントロールし動かす。

 ロボットに設置したマルチチャンネルのワンポイントマイクで拾った環境音とカメラ映像を、ELL Liteを使用して東京ビッグサイトのミハル通信ブースに極超低遅延で伝送する。

 伝送後の音声と映像を、ブース内の複数のスピーカーによるサラウンドシステムと、75インチモニターを縦に3台並べた立体的なスクリーンで出力することによって、東京ビッグサイトにいながら、あたかもロボットを目の前で動かしているような圧倒的な臨場感の新世代のロボット遠隔操縦を体感できる。

 ロボットが動くスペースをイマーシブなサラウンド空間にしているため、ロボットが移動すると、操作側でも音の位置関係の変化を感じることができる。

 今回はNGN網(NTTフレッツ光クロス)を使って伝送する。東京ビッグサイトのONU(光回線終端装置)からルーターの間は5Gの回線冗長も行う。