2024.06.26 読売テレビ 松田社長、社員に就任の抱負 地上波の重要性強調
抱負を語る松田陽三新社長
21日に就任した読売テレビ(ytv、大阪市中央区)の松田陽三社長は24日、社員向けに就任の抱負を語り、「変えるべきもの、変えてはいけないものを勇気を持って峻別(しゅんべつ)、40年先、50年先存続するサステナブルな会社にしていくため努力しよう」と呼びかけた。
松田社長は前例、しきたり、慣習は変える勇気を持ち、変えてはいけないものとして報道機関としての使命や視聴者に感動を与える役割がある、と強調。さらには局が持続していく上で、クリエーティビティー(創造力)や視聴者が夢中になるコンテンツを生み出す力はいつの時代も不変と述べた。
一方で「〝放送〟という文字が示すように〝送りっ放し〟ではなく、ネットでも配信、動画配信会社にも販売、海外にも供給、さらにコンテンツを映画館、劇場、イベント会場など多くの人に楽しんでもらい関連グッズ販売につなげるなど、多くの人に作品を届けるための知恵を絞ってほしい」と社員に努力を求めた。
同社長は、ネット時代でも不変なものの一つとして地上波の放送番組の重要性を挙げた。「ytvの2023年度放送収入は全売り上げの80%を占めた。放送外収入が伸びているとはいえ、地上波放送による放送収入が依然屋台骨を支えている」と地上波の重要性を強調した。
松田社長は、自身の好きな言葉は「放送文化」と述べ、ネットの世界にも良質な、文化に値する質の高いコンテンツを送り込んでいきたい、と述べた。