シャープは、好評のウエアラブルネックスピーカ「AQUOSサウンドパートナー」で、軽量88グラム設計のAN-SS1後継となるAN-SS2（オープン価格）を7月18日から発売する。

　テレワークや休校措置に伴うオンライン学習の普及を背景に、「AQUOSサウンドパートナー」の販売は順調で、音質向上や生活防水対応によってさらに使いやすくなった新製品で販売加速を狙う。

　ウエアラブルネックスピーカ市場は、このところ需要が拡大しており、存在感を強めている。

　同社では、18年11月に軽量88グラム設計の「AQUOSサウンドパートナー」AN-SS1、19年3月には音質重視のAN-SX7Aも発売するなど、拡大するウエアラブルネックスピーカ市場に向け、幅広いニーズに対応する商品陣容でシェアを伸ばしている。

　同社によると、グローバルで22万5000台（今年3月末時点）を販売するなど、順調に伸ばしている。

　「AQUOSサウンドパートナー」は、家事やウオーキングをしながら音楽を聴く、家庭で映画や音楽を楽しむといったニーズに応えて需要が拡大した。

耳元でくっきり音声

　首に掛けて装着することで、イヤホンやヘッドホンのように周囲の音を遮ることなく、ワイヤレスでテレビの音声や、スマートフォンの音楽を耳元で聴ける点が支持されている。

　これに加えて、直近ではテレワークや休校措置に伴うオンライン学習の導入などで、テレビの音声や音楽を楽しむだけでなく、スマホやPCとブルートゥースでつなぎ、テレワークやオンライン学習に活用するPC周辺機器としても注目されている。

　「AQUOSサウンドパートナー」AN-SS2（市場想定価格＝税別1万6000円前後）は、首に掛けて使用することによって、ワイヤレスでテレビの音声やスマホの音楽などを楽しめる。

　料理や掃除をしながらテレビの音声を楽しんだり、ウオーキング中に音楽を聴いたりと、様々なシーンで快適に使える。

　マイクを搭載しているため、スマホのハンズフリー通話はもちろん、PCとつないでビデオ会議などにも使用でき、耳をふさがないため、周囲の音も聞こえる。

　約88グラムの軽量設計と、連続約16時間再生が可能なバッテリの搭載で、長時間続けて快適に使用できる。

　音が効率よく耳に向かうように設計されたリフレクタ構造のスピーカ採用と、人の声を聴き取りやすくするクリアボイス機能によって、音声がよりくっきりと聴こえるようになった。

音声のズレ抑える

　同梱のブルートゥース送信機は、低遅延コーデック「Qualcomm aptX Low Latency」に対応。テレビの映像と音声のズレを抑える。

　新たにIPX4相当の生活防水に対応しており、キッチンなどでぬれた手で操作したり、水しぶきがかかったりしても安心だ。

　このほか、スマホの音声アシスタントをワンタッチで起動できる（Googleアシスタント、Siriに対応）。

音声ガイダンス対応

　同機2台で同時に同じテレビの音声が聴ける、デュアルストリーミング、3言語（日本語・英語・中国語）の音声ガイダンスに対応する。

　AQUOSサウンドパートナーは、国内ウエアラブルネックスピーカ市場で約半分のシェアを持っている。同社は店頭で、最近増えているテレワークでの活用をアピールするPOPを使用するなどで新製品の提案を強化し、さらにシェア拡大を目指す。