2024.07.10 【関西特集】 販売会社今期実績と夏~秋の取り組み パナソニックマーケティングジャパン関西社・豊澤弘四社長

豊澤 社長

補助金でエコキュートなど伸長
夏個展はAV関連強化

 4~6月の実績は、前年を超える水準で高まっている。専門店部門では、管内10カ所で実施した合展で、量販店の販売手法を取り入れたことで、専門店からも好評だった。

 専門店部門の商品別実績は、国や自治体の補助金の恩恵を受け、エコキュートやIHが好調だった。

 エアコンも、早期取り付けや、電気代高騰による節電意識が高まっていることから、前年並みで推移した。

 冷蔵庫は、野菜の価格が高騰し、まとめ買いをする傾向がある中、長期間保存しても鮮度が落ちないことを訴求したことで、高付加価値商品の販売につながった。

合展売り上げ120%

 4~6月に実施した合展は、合計322店が参加。売り上げは、前年比120%、来場世帯数104%となった。MST(見て、触って、体感する)に重きを置いて取り組んだことで、成約数が上がり、高付加価値商品の販売につながった。

 量販店で好評だった取り組みの実施や、自治体との連携などにより、参加店からも切り口が変わったとの声が聞かれた。

 量販店部門の担当者が行った商品研修も好評だった。どうすれば顧客に伝わるのかを考える意識付けにつながった。

 6月末から7月にかけては、1205店で夏個展を実施予定だ。パリオリンピック開催直前となる7月中旬から下旬にかけてフォロー個展を実施することで、テレビなどAV関連商品の提案を強化する。

統一キャンペーン

 8月下旬から11月下旬には、パナソニックショップ(PS)会統一キャンペーンを展開する。洗濯機などの点検訪問活動を中心に、エアコンや冷蔵庫、洗濯機、AV関連商品などの拡販を目指す。また、9月には各エリアでパートナーズ商談会を開催する予定だ。

 昨年4月から社の体制が量販店部門と専門店部門が一体となって1年がたった。専門店の担当者が量販店の販売方法を担当者に直接聞き、合展に取り入れるなど、関西社としてみんなが一つになってきたと感じる。

 今年度は、昨年度のスローガン「心1つに」を軸に「Let’s take the next step」をテーマに掲げる。これまでの取り組みを基盤に全社員に新たなステップを踏み出してほしい。

 各セクションがあるべき姿を考え、担当エリアの文化や風土に寄り添った提案を進めていく。