2024.07.18 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】シンクレイヤ 50G-PON実動展示 「分散サブセンター」も提案

地域活性化にAR

分散サブセンター分散サブセンター

 シンクレイヤは、「どうする?〝次の一手〟」をテーマに、少子高齢化や人口減少といった課題解決に向け地域DXの中心的な役割を持ち地域社会構築に取り組むケーブルテレビ事業者に向けて最新のソリューションを提案する。

 日本では、OTT動画配信サービスの普及や、IoTデバイスの普及、XRコンテンツの増加などネットワークを使ったサービスの多様化が進む。今後ますます増加が見込まれるトラフィックに対応できるよう、より高速・低遅延のネットワーク需要が高まりつつある。

 まず、全てのサービスの基盤となるインフラ設備の高度化については、最新の50G-PONを実動展示する。これは現在製品化されているPONの中では最も高速なものであり、ケーブル技術ショーでは初出展となる。また「10G対応」ONT/ONUも取りそろえ、XGS-PON/10G-EPONとも提供可能な同社の強みを伝えていく。

 デモンストレーションを行うのは「50G-PON&XGS-PON Comboラインカード(OLTはMA5800-X7に実装)と「50G-PON ONU」で、想定される活用ケースは、企業向け高速インターネット▽データセンター間通信▽5Gバックホール▽スマートシティー▽教育・医療・eスポーツなどエンターテインメント分野-など。

 次に、これまで採算性の観点から拡張を見送っていた低密集度の地域での事業エリア化ができるよう「分散サブセンター」を提案していく。屋外型のEDFA/ブレードOLT/リチウムイオンバッテリー搭載型UPSを組み合わせることで建築コスト・期間を大幅に抑制できる。

 また、既設集合住宅に積極的に取り込めるよう「小型OLT」や「透明光ファイバー」に加え、新たに開発した棟内用光スプリッターモジュールなど棟内FTTHに向けたソリューション、および棟内TV同軸線を通信線として使用するためのCMCでも最新モデルを展示する。

 さらに、「AR(拡張現実)」を利用した地域活性化ソリューションを楽しく分かりやすいデモを交えて紹介する。また「Wi-Fiセンシング」技術を用いた安否確認システムも紹介し、事業者の「高い地域密着性」という強みを生かし、地元自治体や企業などとのコラボレーションで地域の活性化につなげる提案をしていく。

 このほか、幅広い世代に対応した「告知放送システム」や、各種事例と取り組みなども紹介する。