2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】スミダコーポレーション 3.6kW以上の非接触電力伝送が可能なコイルモジュール出品
非接触電力伝送コイルモジュール
スミダコーポレーションは、車載用コイルを重点事業の一つに掲げ、CASEなどの自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。
同社は、TECHNO-FRONTIERの「電源システム展」に出展し、「3.6kW以上の非接触電力伝送が可能なコイルモジュール」を出品(参考出品)する。
披露するのは、EV(電気自動車)の非接触充電が可能な電磁誘導式コイルモジュールで、サイズは送電側コイルが60×60センチメートル、受電側コイルが42×30センチメートル。同社では既に3.6kW以上の非接触電力伝送コイルモジュールの技術を確立し、数年後の量産開始を目指している。今後、非接触充電の採用を検討している自動車OEMなどに提案していく。
ブースではこのほか、AEC-Q200パワーインダクターのラインアップをはじめ、各種受動部品(DC/DCコンバータートランス、DCコモンモードチョークコイル、アンテナコイル、リアクトル、パルストランスなど)の最新製品を紹介する。
ゲート電源用絶縁トランスは、低背・小型・高耐圧を面実装で各出力相数にてラインアップしている。高耐電圧保証対応。動作保証温度範囲はマイナス40~プラス150度。用途はxEV用トラクションインバーター、電動コンプレッサー。
高耐圧パルストランスは、低背・小型で高耐電圧・高結合。動作保証温度範囲はマイナス40~プラス125度。用途はxEV用リチウムイオンバッテリー電圧監視システムなど。
車載用の回転角センサー「ロータポジションセンサー(RPS)」は、渦電流RPS技術を採用しているため、通常のレゾルバと比較し角度センシングの測定精度に優れ、取り付けも容易だ。特徴は、軽量・コンパクト設計、磁場の影響を受けにくい、過酷な環境下における高信頼性、幅広い実装公差の実現、差動モード信号出力、高速回転対応など。