2024.07.25 富士通、4~6月連結はDXなど伸長で増収増益

▶画像ギャラリーへ

 富士通の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、サービスソリューションが堅調に推移し増収増益となった。

 国内・海外市場で展開するサービスソリューションは、日本国内でデジタルトランスフォーメーション(DX)やモダナイゼーション(既存情報システムの最新化)の商談が伸び、調整後営業利益は前年同期比67.1%増加。このうち成長投資を拡大する事業ブランド「Fujitsu Uvance」は同37%増の965億円だった。

 一方、ハードの販売・保守を行うハードウェアソリューションは、円安影響がプラスとなり同5.4%増収となったものの、前年に好採算のサーバー・ストレージ大型案件を受注した反動減で、調整後営業利益は36億円の赤字となった。

 半導体パッケージの低迷で苦境が続いていたデバイスソリューションは、円安効果で調整後営業利益が同207.7%の大幅増。磯部武司副社長CFO(最高財務責任者)は「為替影響による好転を除いた本業部分でもデマンドは下げ止まった状況」と説明した。

 ユビキタスソリューションは2024年4月に欧州ビジネスを終息したため減収減益だった。

 通期連結業績予想は据え置いた。磯部副社長は「社内計画を若干上回る結果、目標達成に向けて順調な滑り出しができた」と話した。