2024.07.25 NRI、4~6月連結は営業利益21%増

 野村総合研究所(NRI)の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、全てのセグメントで増加し、売上高は前年同期比6.5%増の1881億1000万円となった。営業利益は国内案件が活況な上、運用サービスが増えたことで同20.8%増と大きく伸び、営業利益率も同2.1ポイント増の17.4%まで拡大した。

 同日会見した安齋豪格専務執行役員は「国内はDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングや金融ITのマイグレーション案件などがけん引した」と述べた。

 コンサルティングは公共、民間ともに案件が活況で同21.1%増収となり収益性も上がった。金融ITは銀行業向けの開発と製品販売や運用サービスが増え同6.9%増収。産業ITは前年のインボイス対応の反動減で小売流通が苦戦したもののサービス業向けの案件が伸び同1.2%増収だった。IT基盤サービスはセキュリティー需要の拡大が事業をけん引した。

 通期連結業績見通しは期初計画から変更しない。安齋専務は「予想に対し順調に進捗(しんちょく)しており、第2四半期の動向をみて修正の可否を判断する。海外は下期に回復するとみている」と見通しを示した。