2024.07.29 富士通ゼネラル、4~6月連結は営業黒字に転換

 富士通ゼネラルの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、国内外の空調機器と情報通信が増加し、前年同期比17.1%増収となった。営業利益は空調機で棚卸資産評価減があったが増収とコスト削減の効果で、昨年の6億6600万円の赤字から7億1600万円の黒字に転換。経常利益と最終利益は前年の為替差益の減少が響き減益だった。

 空調機は、日本は早い時期から暑い日が続いたこともあり、量販、住設ともに販売が伸び、同7.9%の増収となった。海外は米州、オセアニア、アジアが伸びた。アジアでは主力のインドが猛暑の影響でルームエアコンの販売が好調に推移。ソリューション案件も伸びた。営業利益は前年の赤字から5億円の黒字になった。

 情報通信・電子デバイスは、情報通信で防災減災対応案件の拡大で伸びたものの、電子デバイスで部品やユニット製造が苦戦し減収だった。営業損益は黒字化した。

 通期連結業績見通しは変更しない。会見した有門忠司経営執行役専務CFOは「想定通りで推移している。国内エアコンはこの先も需要は伸びていく」と見通しを示した。