2020.06.09 ソニー高音質化技術を結集ニアフィールドスピーカ
ニアフィールドパワードスピーカ「SA-Z1」
ソニーは、デスクトップなどパーソナルな空間において、高い解像度と広大なステージ感を実現するハイレゾ音源対応のニアフィールドパワードスピーカ「SA-Z1」を20日から発売する。税別価格は78万円。
ニアフィールドリスニングでは、スピーカからリスナーまでの距離が短いため、複数のドライバーユニットから出た音を一つの音波として合成することや、低音域が広がるための十分な空間を確保することができず、解像度の高い音や広大なステージ感の再現は困難とされてきた。
同機は、ツイータとウーハーを同軸上に配置することに加え、各ドライバーユニットを独立して駆動するマルチアンプシステムとFPGAを採用。
れぞれのドライバーユニットから出る音を物理的に一つの軸上で合成するだけでなく、各スピーカの出力タイミングをFPGAによって綿密にコントロールすることで、音波の波面をそろえた高精度な点音源化を実現し、解像度の高い音を楽しむことができる。
メーンウーハーとアシストウーハーを対向配置して互いの振動を打ち消す鼓(つづみ)構造により、不要なノイズを極限まで抑える。
同時に、筐体側面の音道からアシストウーハーの低音を放射することで、クリアで自然な低域の広がりを実現する。
同機は、最大22.4メガヘルツまでのDSDネイティブ再生と、最大768キロヘルツ/32ビットまでのPCM再生に対応している。
エンクロージャは6枚の分厚いアルミ板から構成されている。日本の伝統的な建築方式である木組みから着想を得た方法で組み付けることで、強度を保ちつつエンクロージャの振動から生じる付帯音を大幅に軽減した。