2024.08.02 KDDI、4~6月連結は通信など伸長で増収増益

 KDDIの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、本業の通信事業がプラスに転じたほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)や金融など成長領域が伸び増収増益となった。

 携帯電話は、マルチブランド通信ARPU(1契約当たりの平均売上高)収入は前年同期比29億円の増益となり、通信料値下げの影響から脱却して増加傾向に転じた。楽天からのローミング(相互乗り入れ)の収入減は62億円だった。

 注力領域のDXは人工知能(AI)対応のビジネスプラットフォームや物流、BPO(業務アウトソーシング)が伸び同54億円の増益。

 金融事業は、通信事業との相乗効果を狙ったサービス「auマネ活プラン」の契約数が100万件を突破するなど好調で同46億円の増益となった。

 高橋誠社長は「付加価値サービスを拡充し通信の成長にも貢献させていきたい」と語った。