2024.08.06 リコー、4~6月連結は売上高7%増 オフィスサービスが貢献

 リコーの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は増収減益となった。

 売上高は、海上輸送手段の一部逼迫(ひっぱく)やリードタイムの長期化などに伴う複合機の受注残の発生により販売が減少したものの、オフィスサービス事業の成長や円安の影響もあり、7%超の増収となった。

 営業利益は、オフィスサービスが利益に貢献したが、海上輸送問題による複合機の納入遅れ、販売費および一般管理費の増加などもあり、減益となった。「営業利益には、企業価値向上プロジェクトの費用が含まれており、これを除くと前年同期比で横ばい」(川口俊取締役コーポレート専務)で推移した。

 セグメント別では、リコーデジタルサービスは、オフィスサービスが、ストック売り上げが着実に積み上がり利益成長に貢献、オフィスプリンティングがハード納入遅れや一部地域でのノンハード減収により弱含みとなった。

 リコーデジタルプロダクツは、生産調整からの回復、製品ミックスの改善などにより増益。リコーグラフィックコミュニケーションズは、ノンハード伸長により増収増益、リコーインダストリアルソリューションズのサーマル事業が回復した。

 通期連結業績予想は据え置いた。為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円に設定した。