2024.08.07 ソニーグループ、4~6月連結は営業利益10%増

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 ソニーグループの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、金融の大幅減があったものの、為替の好影響もありゲーム、音楽、イメージセンサーなどの分野が大幅に増え売上高は前年同期比1.6%増の3兆116億4900万円となった。営業利益もゲームやイメージセンサーがけん引し同10.3%増の2791億600万円と好調に推移した。

 円安の影響もあり第1四半期はゲームや音楽などが大きく伸び、金融を除く全事業分野の通期見通しを見直した。全体では売上高3000億円、営業利益350億円、最終利益550億円それぞれ上方修正した。会見した十時裕樹社長COO兼CFOは「中期経営計画は順調に推移している」と述べた。

 事業別には、ゲーム分野が自社制作ゲームソフトやプレイステーションネットワークが増え大幅に増収増益だったほか、音楽は興行や物販、ストリーミングサービスが伸び増収増益となった。映画は劇場公開作品の減少などはあったがクランチロールの有料会員が伸び増収だった。

 AV機器は、テレビで販売台数減があったものの為替の好影響で増収増益に。デジタルカメラは中国を中心に伸び市場が拡大した。イメージセンサーは、モバイル向けイメージセンサーは大判化が進み高級スマートフォン向けが伸びたほか、デジタルカメラ向けのイメージセンサーも増えた。

 十時社長は「株式市場の変化もあり、今後の市況をみながら細心の注意を払って事業に当たっていく」と述べた。