2024.08.07 富士フイルムHD、4~6月連結は売上高など最高

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 富士フイルムホールディングスの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、イメージング、半導体材料、メディカルシステムが伸び、売り上げが前年同期比13.4%増、営業利益が同19.1%増、最終利益が同11.6%増と、いずれも過去最高を更新した。

 事業別には、半導体材料などのエレクトロニクスが好調で同37.9%増収となり営業利益は同2.1倍に伸びたほか、イメージングがインスタントカメラやデジタルカメラが好調で同24.2%増収、同38.9%増益だった。注力するヘルスケアはメディカルシステムやバイオ医薬品の開発製造受託(CDMO)が好調だった。営業利益はCDMOの構造改革などを行い減益となった。

 ビジネス部門はデジタルトランスフォーメーション関連やインクジェットヘッドの販売増加で増収だったが、営業利益は開発費や人件費増で減益だった。

 第1四半期の業績を受け通期連結業績は、前回予想から売上高で500億円、営業利益で150億円、最終利益で100億円それぞれ上方修正した。CDMOやヘルスケアの下方修正を好調なエレクトロニクスやイメージングの上方修正などで補い、売上高、営業利益、最終利益ともに過去最高を目指す。