2024.08.09 【コネクター特集】サムテックジャパン LEOを新たなターゲット市場に

 サムテックジャパンは、米国の産業用コネクターメーカーSAMTEC社の日本法人。同社が重視するのは①カスタマーサービスの徹底②ミニマムオーダー③カスタム製品対応だ。米ビショップのコネクターメーカーランキングでは多数の総合ナンバーワン評価を獲得している。

 同社は、通信機器や産業機器、計測機器、FA・産業用ロボット、コンピューター関連などの各種産業分野向けのコネクターを販売。さらに2024年から新たなターゲット市場にLEO(小型低軌道サテライト)を掲げ、堅ろう型コネクターや同軸製品、光関連製品などの販促を強化している。

 新製品では、産業機器やサーバー向けに電源供給一体型の小型・高密度コネクター「AcceleRate mPコネクタシリーズ UDM6/UDF6」の販売を開始した。高密度ながら高速信号と電源を一つのコネクター内に収納した。64ギガbps PAM4対応。電源部コンタクトを通常位置方向から90度回転させることで熱冷却性を向上させ、基板での配線を単純化し、設計の自由度や効率化を高めた。

 産業機器向けの超堅ろう型コネクター「URSA I/O ULTRA RUGGEDコンタクトシステム」は、金属シェルと双曲面コンタクト、さらにテフロン外皮ケーブルを搭載することで、堅ろう性と耐環境性を向上し、EMI対策としても対応できる。

 SAMTECの業績は23年以降、市場低迷の影響を受けているが、直近の受注は前年同期を上回る水準に回復。売り上げも下期に好転する見通しだ。