2024.08.09 【コネクター特集】製品別動向 産業機器用

産業機器向けの小型・圧着タイプ基板対ケーブルコネクター

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高周波・高速伝送対応 AIサーバーに照準

 コネクターメーカー各社は、FA/制御機器や工作機械、半導体製造装置、産業用ロボット、5G基地局、サーバー/データセンター、4K/8K画像システム、監視カメラ/セキュリティー機器などの各種産業機器向けコネクターの開発に力を注いでいる。

 特に最近は、生成AIの普及に伴うAIサーバーに照準を合わせた技術開発が活発で、112ギガbpsや224ギガbpsなどの伝送速度に対応する高周波・高速伝送対応コネクターやケーブルアセンブリーの開発にしのぎを削っている。

 製造装置や工作機械、産業用ロボット用のインターフェースコネクターは、マシンの小型・高性能化に対応するため、小型・堅ろう・長寿命・高速通信対応などが重視される。加えて、スマートファクトリー化で機器間通信の高速化や多機能化ニーズが強まり、一層の多極化や高性能化が求められている。熟練作業者の減少や現場作業性改善に寄与する製品提案にも力が注がれる。

 産業機器向けの電源コネクターは、200A/250Aなどの大電流対応品や、従来品と同等の電気容量に対応しつつ小型化した製品開発などが進む。安全性向上のため、堅ろう性や防水性も重視される。

 産業機器向けのフローティングコネクター開発も進んでいる。高速シリアル信号伝送が可能な0.5ミリピッチフローティングコネクターや、狭ピッチを追求した0.4ミリピッチ品などが製品化され、多様な取り付けニーズへの対応や極数展開が進む。